3時のおやつは文明堂
昼の12時。10時に起きる予定だったけど、最近の生活習慣からすると2時間オーバーならまずまずだ。
朝ドラ等のロケ地にたびたび使われている街並みをずっと前から見てみたくて、楽しみにしていた。明治、大正、昭和が好き。むかしむかし、の話しほど遠くはなく、当時の写真も残っているから確実にファンタジーじゃないことがわかる。
でも全然今とちがう事に単純に興味があるし、その時の流行や生活や人間が終わってしまった不可解な感じとか、いかにも時間が進み続けているような気持ち悪さをダイレクトに感じるから惹かれる。
倉敷に到着してからコインパーキングに車を止めて、前日にインターネットで軽くリサーチしたら出てきた「倉敷貯金箱博物館」に行ってみた。
博物館の屋根の上に並ぶ犬の置物。
首のかしげ具合が全部同じなのに、体の向きが若干バラバラだから独立した精神があるみたいでウケる。
中は懐かしいキャラクターの貯金箱や
やっぱり謎の犬の置物がたくさんあった。
その他、おそらく大正~昭和時期のおもちゃや置物、お菓子のパッケージなど様々なものが展示されていた。チープ感、たまらない!!
日本のものだけじゃなく外国で昔使われていたらしいグラスや、ヘルメットのようなレプリカが並んでいるコーナーもあったが、やっぱり日本の昔の物ほうが 身近なのに全然違う、そしてかわいい! を激しく感じる。
昔の物や建物、それを感じさせるなにかを目の当たりにすると息が詰まる感覚になる。
ノスタルジーか、これがうわさのノスタルジック!
気持ち悪いよね。時間というものが本当にあるなら昨日も100年前も確実にあるはずなのに、今はもう過去がどこにあるのかわからないし。感覚の話しだけど。
あるように感じているけど、もしかしたら世界3秒前説かもしれないし、なにもわからない。
だから、古びたそれたちがそのよくわからない時間を証明されているような感覚になって脳内がバグる。
たとえば、明治レベルだと、今現在使っている家電の初期バージョンが出ていたりする。今とは便利さや勝手は全然違うし、デザインも違う。宣伝方法も時代ならではのものがあったり。同じものなのに全然違う。そこがものすごく面白いしかわいいし、魅力的。
でも平安時代とか戦国時代とかにはあまり興味が沸かないんだよな。
なんといってもかわいさが足りないし、そこまで昔だと現実感が無い。日本昔話みたい。
という具合に、まあまあ昔が好きなんだけど、他にも、「桃太郎のからくり博物館」を見たり、蜂の巣が乗ってるソフトクリームを食べたりと美観地区を堪能した。
おそらく大正とか昭和とかもっと前に建てられた建造物ばかりがつづく町並みに、川が流れていて白鳥やサギや鯉が泳いでいてうれしかった。
鯉のエサが100円で売っていて、毎日観光客がバカみたいにエサをくれるらしく、今まで見たどの池の鯉よりぱんぱんに太っていた。貴族だなあ。いいな。
倉敷に来たのに、この後は時間つぶしのためにコメダコーヒーに行ってしまった。
コメダの豆、本当に好きだけど、美味しいと思って食べていることを誰かに知られたらいけない気がすることをそろそろやめたい。何回自分を責めて問いただしても美味しい。
空が薄暗くなってきたら、コメダを出て蛍を見に行った。
蛍が見れる場所にナビのとおりに進んでいくと、車1台分ほどの狭さの一本道が長く続く山道を通るハメになってしまった。木々の枝が垂れ下がって視界がものものしい。
ビビると口数が異常に多くなるのでうるさくしながらなんとか着いたが、山奥で外灯もほぼ無くてまっくら。
はじめて見るほたる、ちらほらちらばって光ってた。
人工物じゃないものが光ってるのって不思議で面白かった。
蛍を手のひらに乗せて見せてくれたけど、普通に虫なのに全然気持ち悪くなかった。
差別してごめん。